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留学斡旋会社を選ぶには?

留学斡旋会社(又は業者)、留学エージェント、留学手続き代行会社(又は業者)呼び名は色々ですが、簡単に言えば留学に関する企業です。
企業ですから、営利目的なのは当然でその所を踏まえて、留学斡旋会社を利用するか、しないかを判断することが必要です。そして、留学斡旋会社を利用するなら、その長所を最大限に利用できればよいですね ^^
以下は、イギリスから帰国後約2年間留学のカウンセラーとして働いていた管理人の私見です。これから留学を計画されている方のご参考になれば幸いです。

<留学斡旋会社の提供するサービス>
  • 留学カウンセリング
    留学希望者の要望に最も近い形の留学を選択し、目的にあった期間、場所の提案をし留学費用の見積もりをする
  • 留学先の学校の入学手続きを代行する
  • 留学中の滞在先の手配をする
  • 留学にあたって必要な費用の海外送金
  • 留学に必要な滞在許可(ビザ)の申請の補助
  • 留学先までの航空券の手配
  • 留学生保険の申し込み受付
  • 留学中の現地でのサポートをする
  • 留学直前の現地生活のオリエンテーション

もっと詳しく分類すれば種類はいくらでも増えますので、留学にあたって最小限必要な部分を取り上げてみました。
留学エージェントと一まとめにして呼ばれますが、実際は上記の手続き全てを提供する会社ばかりではありません。上記の中の一部分だけを取り扱う会社、たとえば現地でのサポートだけ扱う会社もあれば、学校の申し込みだけと言う会社もあります。個々のサービスの内容については、別ページで説明しておりますので、左のメニューから選んでご覧下さい。

ここで、管理人の私見
基本的に語学留学に関しては自分で勉強して手続きすることは可能です。また、大学や大学院の場合も、いきなり現地の大学に入学できるくらいの語学力があるのなら自分で手続き可能だし、語学が不安な場合は大学の準備コースを選ぶわけで、これも自分で手続き可能だと思います。
ただし、それには多少の時間と勉強が必要ですが ^^

で、そんな暇はないし、自分でするのは不安だからと言う方は、勉強する時間と手間をお金で買うつもりで留学斡旋会社(留学エージェント)を利用するとして、その選び方のポイントを挙げてみます。

留学費用の内訳をはっきり明示してくれる会社を選ぶ

1~2週間の短期留学などで、パック料金となっている場合は、その対価としてパック料金を妥当だと思うなら、料金に含まれている事項の確認程度で良いと思いますが、長期での留学手続きを依頼される場合は、学費や滞在費は留学先のパンフレットの料金表と照らし合わせ、現地通貨で幾らかかり、自分は日本円で留学斡旋会社に幾ら支払うのか、為替レートを確認して、実費部分と手続き手数料部分を把握することが大切です。
学校への申し込み手続き費用無料と言う会社がありますが、少し考えてください。サービスと言うのは形はありませんが商品です。つまり全く無料のサービスは無責任なサービスであり(手続き無料の会社が無責任だと言う意味ではありません)、そこには何かしらの利害が生じるのが当然です。
手続きは無料だけれど、学費の送金の際、留学斡旋会社指定の為替レートで計算し、日本円 で振り込む場合為替利益が生じたり、学校からの留学生紹介手数料が生じる場合、質問や変更を依頼する事に翻訳料金又は別料金がかかる場合など色々なパターンがあります。それは、違法ではないし、サービスに対する対価だと私は思いますが、そのことを理解しないまま申し込むと、後々不満が残ったり、トラブルを招くことになります。
その意味でも、留学に関わる費用を解りやすく、明確に、納得するまで説明してくれる会社を選ぶことは大切です。
留学の手続き費用については、 留学会社と自己手続きどっちがお得?で説明をしていますのでご覧下さい。

留学費用の納入方法の選択ができる会社を選ぶ

上記「留学費用の内訳明示」の追記として、長期留学又は、正規留学をご希望の方の場合、留学費用の送金をすべて日本円で会社を通して送金する事を条件とする会社があります。
もちろん、「手間がかからなくていいよお金は有るから」 と言う方もいらっしゃると思うのですが、結構トラブルの原因になります。

その1 語学留学の場合

たとえば1年間分の費用を一括して留学会社を通して送金したとします。なんらかの事情で留学途中で帰国する場合や、転校したいと思った時、エージェントを通して支払われた学費は差額があってもその場で返金されることはなく、帰国後エージェントから返金してもらうことになります。
帰国するなら、返金の時期がずれても良いとして、転校したい場合等、留学を継続したい時にはこの時間差は悲しいものがありますよね?
この場合、当然のことながら学校側はすでに支払われたエージェントへの手数料は抜いて返金する訳で、すべてのエージェントとは限りませんが、一部では本来返金されるべき金額より少ない場合があります。
また、返金の場合は留学会社指定の為替レートではないので、返金金額が予想より少ないという事にもなりかねません。
もちろん、語学留学の費用はどの学校でも長期で申し込むと学費が低く設定されていますので、事故もなく、普通に過ごせればまとめて一度に支払うメリットもあるのです。
留学エージェントを利用される際、学生ビザを取得するために必要な期間の学費又はレジストレーション費用を前納し、それ以外の費用については、留学先へ到着後という方法も選べるかどうか確認することをオススメします。

その2 正規留学の場合

語学留学と正規留学の違いはなんと言っても留学期間の長さです。語学留学なら長くて一年一括で支払うのも一度きりですが、正規留学の場合はそれが何年も続くわけですから、当然、自分で送金するのか場合と留学斡旋会社の為替レートで支払うのかによって差額も嵩みます。
また、普通一年も外国で暮らせば、留守宅のご家族も、 留学生本人も慣れて事情もわかり、学費の送金くらいは自分で出来るのでは?と思うようになります。その場合、その方法を選択できれば便利だと思いませんか?留学期間中のサポートを利用されていたりする方で、「学費の送金まですべて含めてエージェントを通して行う事」となっている場合に、この種類のトラブルが起こりがちです。
尤も、逆のトラブルもあります。自分で送金したけれど金額が違っていたり、期日に間に合わなかったり・・
正規留学をされる方で中学、高校等の場合は、両親の同意のいる行事や学校からの連絡もありますので、留学斡旋会社のサポートを必要とする場合が起こりがちなのも事実です。ので、留学エージェントを選ぶ際に送金方法が場合によって選択できるかどうかを確認されることをおススメします。

留学カウンセラーで選ぶ

最近は留学コンサルタントとか留学アドバイザーとかの呼び方もあるようですが、留学エージェントで実際に留学希望の方の相談を受けている人です。
留学カウンセラーで選ぶと言うのは、簡単なようで難しいかもしれませんが、留学斡旋会社を利用するメリットの中でカウンセリングと言うのは結構ポイントが高いと私は思います。
その割にはほとんどのエージェントで「カウンセリング無料」となっています。これは、「カウンセリングを希望する人=即ち見込み客」であり、企業の営業につながるし、カウンセリングの段階で留学希望者の信頼を得ることができれば、留学の斡旋依頼につながるからです。
で、何故ポイントが高いかといえば、ネットで調べたり、書籍で調べたりする場合は、多くの情報の中から自分にふさわしいものを自分で探すわけですが、カウンセリングでは、自分の希望を伝えるだけで必要な情報が手に入るからです。
但し、ここで留学カウンセラーの知識が不足していたり、不親切だったりした場合は自分にふさわしい留学を選んでもらうつもりが、手続きしやすい学校を勧められたりすることになり逆効果です。

知識が豊富で、親切で、自分にあった留学カウンセラーに出会えば幸運ですが、それこそ見極めはとても難しいと思います。そこで、留学カウンセリングの際にちょっと注意してみてください。質問に対して「Yes」と「No」がはっきりしていましたか?質問の内容にもよりますが、私の経験では、カウンセリング中に「それは、無理でしょ・・」と言うような質問がよくあったものです。留学カウンセリングを利用する方は海外で生活するのは初めてと言う方が多く、想像の世界なのですから、実際留学で起こる事と食い違いがあるのは当然で、その部分の説明と訂正をしておく事は大切です。
そういう意味で、すべて「Yes」よりいくつかは「No」の解答のあるカウンセラーを私はオススメします。
留学カウンセラーについて、 「留学先の学校はどうやって選べばいいの?」でも少しお話しています。ついでにご覧下さい^^

複数の留学斡旋業者を比較する

留学斡旋会社には色々な種類があり、そのサービスに対する対価もまちまちです。語学留学専門のところもあれば、アメリカ専門とか専門分野だを扱う留学エージェントもあれば、すべてに対応する留学斡旋会社もあります。
沢山の会社を比較するのは大変ですが、自分の夢を託す訳ですから少しだけ頑張ってみてください ^^

複数の留学会社を比較するとして、どんな事に注意するかと言えば、「キャンペーンとか、無料とか、奨学金制度とか、今なら割引有り」などのお得情報に惑わされない事です。
冒頭でお話したように、留学斡旋業者は企業ですから、利益がなければ成り立ちません。バーゲン商品を買うのと同じで、掘り出し物に当るにはそれなりの商品知識と努力が必要です。
洋服や靴を買う時に自分のサイズに合わないものが幾ら安くても意味がないのと同じで、留学斡旋会社も自分に必要なサービスだけを正当な対価で提供してくれる所を選ぶことをオススメします。

留学斡旋会社とのよくあるトラブル

為替レートの相違

留学斡旋会社指定の為替レートとは?で説明しています。そちらをご覧下さい

手続き料の追加

留学費用の内訳をはっきり明示してくれる会社を選ぶで説明しています。そちらをご覧下さい

滞在許可(ビザ)の関連

  • 出発前になっても学生ビザが発給されない。
    もともと滞在許可(学生ビザ)は個人的なもので、留学斡旋業者に依頼したからと言って優遇されることはなく、滞在許可(ビザ)の発行は保障されていないものです。その説明が不十分である場合、留学希望者は、留学斡旋会社に依頼した時点で滞在許可学生ビザ)が保障されたと理解してトラブルとなります。
    留学斡旋業者が滞在許可(学生ビザ)発行に関してできることは、必要書類の案内をして不備のない書類の準備を手伝う所までです。 その説明を怠る、または誤解を招く案内をする事は留学斡旋業者の不行き届きではありますが、被害を受けるのは留学希望者自信です。事前に自分でしっかり調べましょう。
  • 留学費用の返還がないまたはひどく遅れる
    学生ビザが発給されず留学先へ出発できないのに、支払った費用の返還が滞ったり、一部差し引かれて全額返金されないなど・・
    この場合はもちろん返還に応じない留学斡旋凝視やに非があります。が、ある程度まで防御は可能です。と言うのは、このトラブルは留学費用の全額を前納するところに多く起因していますので、留学費用の支払いは、学生ビザ取得に必要な金額のみを前納していた場合は、トラブルも最小限に抑えられます。留学費用の支払いについては、留学費用の納入方法の選択ができる会社を選ぶをご覧下さい。

余談ですが、テロ防止や不法滞在、不法労働防止のため、学生ビザの発給は年々厳しくなっています。国内での成績証明や、資金証明、留学目的の明確な提示など、長期留学又は正規留学をご希望の方はしっかり調べて学生ビザの申請に臨まれる事をオススメします。

留学目的の相違

海外の大学へ留学したつもりが、実は語学コースへの入学だったとか、コース終了後に資格取得できるはずだったのにできなかった、留学後(帰国後) 現地で、または日本での就職の斡旋をしてくれるはずだった・・等など
これは、私がカウンセラーをしていた頃に時々聞かれた事のある質問でもあります。これ等はの答えは基本的に「No」 です。
大学の学部の講義を受けるには、日常会話は無論、専門用語の語学も必要です。資格について言えば、終了証と資格試験は別物です。就職は全く無理とは言いませんが、留学しただけではほぼ無理です。
複数の留学斡旋業者を比較するで説明していますが、留学カウンセリングの段階で、留学希望者の能力に見合ったコースの選択ができていない、または故意にあいまいな説明をしている場合におこりがちなトラブ長期または正規留学を志していらっしやる場合これらのトラブルはお金だけでなく、時間もチャンスも失うきっかけになります。
自分の希望する留学について、安易に申し込むのではなく、しっかり調べて申し込みましょう。

留学斡旋会社指定の為替レートとは?

たとえば、アメリカに留学する場合、留学先学校のパンフレットに学費が$1,000- 滞在費$ 1,000 と記載されている場合、学校に支払う金額は合計で$2,000ドルです。申し込んだ時点での為替レートが$1ドル=114 円だったとすると、
$2,000ドルx114 円=228,000円
日本円で 228,000円ということになります。
留学会社の指定の為替レートがある場合、 申し込んだ時点の為替レートが幾らであろうと、会社指定の為替レートで換算し、留学生は日本円でその金額を留学会社に支払う事になります。会社指定の為替レートはアメリカドルの場合1ドルあたり10円~15円プラスされていることが多いので、上記の学費と滞在費$2,000ドルを会社指定の為替レートで支払う場合には、良心的に1ドルあたり10円として
$1ドル=124 円 の計算となり、$2,000ドルx124 円=248,000円
日本円で 248,000円の支払いということになります。
20,000円の差額は良心的かどうかは個人の判断ですが、為替レートは日々上下しますし、送金にあたっての費用もかかりますので手間賃と考えられるかもしれません。ただし、長期留学の場合は・・費用はもっと嵩みます、と言うことは差額ももっと嵩むわけで、送金金額が10,000ドルならどうでしょう差額は100,000円となり、ちょっと考えてみる価値があるかもしれませんね。

留学生紹介手数料とは?

コミッション、キック・バック、紹介手数料、など、呼び名は様々ですが、要は留学生の手続きを代行し留学生の学費が学校に納入されると支払われる手数料です。
手数料の金額は学校によって様々ですが、語学学校の場合は留学生の支払った学費の10%~20%相当の場合が多いようです。
公立の学校や、大学付属の語学コースなどの場合手数料制度を設けていない学校も多くあります。
この制度は語学学校の立場としては、直接留学希望の学生とやり取りするよりは、言葉の問題もなく、手続に慣れた留学エージェントとやり取りする方が数段手間がかかりませんし、一種の営業費用又は広告費用と考えれば妥当だと思います。
また、留学生の立場から見ても学費事態は留学エージェントを通さず個人で申し込みをしたからと言って割り引かれるわけではないので妥当だと思われます。

但し、この手数料は学校と手数料契約を交わしている場合のみ発生する利益ですので、もし企業がこの手数料だけで経営する、又は手数料の生じる学校を優先するとすれば、その留学斡旋会社の紹介する学校は、留学生にとっては選択肢が狭くなってくることになるのではないでしょうか?